今日の事件 第2部

2004年1月22日
 事故翌日。A氏の元に一本の電話がかかってきた。
 「わたし、○○株式会社のまくす、ともうします。このたびは大変ご迷惑をおかけいたしまして・・・」

 (きたな。ここは一発強く押すか?いや、相手も素人や無いやろうから、ここはぶっきらぼうに行くか)

 「あーどうも。まぁ、壊れたもんはしゃあないわ。ほんでオレの車はどうしてくれるの?もう修理には出したんやけど」

「はい、そのことなのですが、今担当者が出ておりまして、私がたまたま警備会社からの電話を受けたものですから、とりあえずご挨拶と状況の確認を、と思いまして」

 (なんやボンボンみたいなやつやな。カモがネギしょってきおったなw)

 簡単なことだ。頭の中で何回もそらんじたとおりの説明をA氏は語った。
 了解いたしました、現地で状況を確認した後にまた電話させていただきます、と言って相手は電話を切った。

 ・・・昼過ぎ、携帯が鳴った。朝方の相手からだった。

 「もしもし」
 「あ、お世話になります。朝方電話させていただいたまくすと申しますが」
 「あーはいはい。で、どうでした?」
 「そうですね。機械はまったく異常が無いんですよ。今も普通に動作してますし」
 「え、そんなのおかしいわ。オレ金払ったのに」
 「そうですよね。おかしいんですよ」
 「いやいやいや、アンタにおかしい言われても(苦笑)」
 
 
 「いえね、お金を支払っていただいた形跡が無いもので」


 「え。お金払ったのってデータで出るの?」

 可能性としては考えていたが、これでいらん演技をしなくてはいけなくなった。

 「でもオレ払ったし。そんなこと言われても困るわ」
 「そうですよね。ところでお客様、何時間ほどお停めになっておられたでしょうか」
 「えっ、そうやな。あのへんのお客さんをぐるっとまわったから、16時から22時過ぎやな」
 「では、精算時にいくらお支払いいただいたでしょうか」 

 A氏は自分のミスに気が付いた。料金表をチェックしていなかったのだ。
 
 「ええと・・・」

 頭をフル回転させて、計算する。

 (あのあたりの駐車場は、だいたい1時間で300円が相場だ。
 駐車時間6時間として、合計1800円。すこしサバを読んで2100円といくか)

 「2100円やな」
 「そうですか。・・・お客様、確認なのですが、当駐車場をご利用いただいた、で間違いございませんね?」
 「そうや?そう言うとるがな」
 
 「わかりました、今日は無理かもしれませんが、明日朝一番には担当者から電話させますので。失礼いたします」
 
 電話はそこで終わった。
 
 そして次の日。彼は思いもかけないものを受け取る羽目になる。『内容証明』という刃を。 
  

       【解決編】

 『・・・日頃は当駐車場をご利用いただきまして有難うございます。
 さて、当事案ですが、以下の点により、お客様のご利用方法の勘違いではないか、と思われます。

 1:駐車場機器に破損等が無いこと

 2:逃避(未払い)データが算出されていること(←お金を払ってないと、このデータが出ます)


 そして、このあとの3番の事項を読んでA氏は覚悟を決めることになる。

 
 3:当駐車場は、駐車24時間以内ですと、最大で1500円までしか課金されません。

 ・・・そう、A氏の計算は間違っていなかった。
 ただ、少しばかり特殊な料金体系だったことを失念していたのだ。
 財布の中のお金のように。

 【次回、『追い込み編』へと続くw】

 あーキーボード打つの疲れたw

 本日の『麺』:
 仕事で亀戸駅の近所に行ったので、「100てんまんてん」といううどん屋で飯を食った。
 スタイルは今はやりのセルフサービスの讃岐うどんであるらしい。
 で、けつろん。
 うどん・・・そこそこいける。小100円は安い。
 タレ・・・醤油がちょいと濃いかな。
 てんぷら・・・ぜっっっっったいオレのほうがうまく揚げる自信がある。
 特に『豚トロ天』。ゲロまず。

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